お茶のTPO

いろんな方のいろんな場面に選んで楽しむ緑茶
それぞれのお茶にそれぞれのおいしさとお勧めする理由があります。

目的に合わせてお茶を選ぶ
お茶にはたくさんの種類があります。同じ煎茶でも粉茶であったり、茎茶であったりします。
また最近は抹茶入りというのも多くなってきました。
毎日飲むものですからお好みに合ったお茶を自分流に淹れて心ゆくまでお楽しみいただければ、忙しい毎日の生活にやすらぎが生まれるのではないでしょうか?
また、用途に合わせてお茶を使い分けることは、お茶を楽しむ事にプラス「体とお財布と地球に優しい」ことなのです。
お客様へ 勉強や仕事の合間に 力仕事やスポーツの前 水分補給
食後のお茶 空腹時のお茶 眠気覚まし ご老人・幼児・病気の時
寝る前、夜間 寿結納時のお茶 葬儀の時のお茶 二日酔いとお茶
 
お客様へお出しする時
できれば上級のお煎茶をお出しください。番茶、ほうじ茶、玄米茶、白折(茎茶)等は格下のお茶といえます。
一度お茶をお出ししたら、30分後くらいにお代わりのお茶をお持ちします。湯飲みに冷えたお茶が残っているときは、冷えたお茶を捨てるか湯飲みごと取り替えましょう。お客様にお出しするお茶の葉は二煎目までだしたら、次はお茶の葉を取り替えましょう。夏場に冷茶でお出しする時は、少し濃い目の方がおいしく飲んでいただけます。冷茶はグラスに7〜8分目、温かいお茶は湯のみに半分程度が適量です。
お勧め⇒上煎茶、特上煎茶、深むし茶、抹茶入り煎茶。
勉強や仕事の合間に
特上煎茶、八十八夜摘み煎茶など上級のお茶を選んでみてください。
茶中のカフェインが気分をリフレッシュし、頭脳の働きを活発にしてくれます。
お勧め⇒最もカフェインを多く含む玉露。もしくは、上級の煎茶を熱めのお湯で淹れるとカフェインが多く溶出します。
 
力仕事やスポーツの前に
スポーツを始める30分前に上級の煎茶や玉露を飲んでおくと、カフェインが筋肉刺激剤となり、体が運動しやすい状態になります。運動中も30分おきに少しづつ飲みますと良いようです。
注:発汗しやすくなりますのでスポーツ後には多量に水分補給してください。
お勧め⇒最もカフェインを多く含む玉露。もしくは、上級の煎茶を熱めのお湯で淹れるとカフェインが多く溶出します。
 
汗をかいた後水分補給に
たくさん飲んでも胃に負担のかからないお茶をお勧めします。最近ではペットボトルのお茶が多く利用されていますが、リーフのお茶を使って自分でマイ水筒を持ち歩けば、経済的にもお得です。ティーバッグなら水やお湯にポンと入れるだけでOKです。ペットボトルを洗って分別処分する手間と比べるとティーバッグの方が手軽かもしれません。
お勧め⇒刺激の少ない番茶、ほうじ茶、玄米茶、水出し煎茶、ティーバッグが良いようです。
食事の後に
食後には、食中毒予防効果や虫歯予防効果のあるお茶を選びましょう。
油っこい食事には、ちょっと熱めに淹れるとお口の中がすっきりします。昔からおすし屋さんで出されるお茶は、熱ーい粉茶がお決まりとなっていました。冷蔵庫の無かった時代からの食中毒予防とも考えられています。また、魚臭さや脂っこさをすっきりとさせながら、いろいろなお鮨を楽しむための知恵だったとも言えます。この知恵をぜひご家庭でもお試し下さい。
お勧め⇒刺激の少ない番茶、ほうじ茶、粉茶、普通煎茶。良いお茶をお使いになられる時も少し高温で淹れてみてください。
 
お腹が空いたとき
「茶腹も一時」食事の時間まであと少しの時間なら、お茶を飲んで空腹をしのぎましょう。何にも口にしないで我慢するのも反動で後々食べ過ぎたり・・・では反って困りますね。胃の弱い方は、玉露や上級茶を避けましょう。胃の粘膜が刺激されてしまうようです。

お勧め⇒お好みのお茶でお楽しみください。胃が弱い方は刺激の少ない番茶、ほうじ茶、粉茶、普通煎茶。
 
眠気さましに
カフェインが多く含まれている玉露や上級茶をお奨めします。70度前後に冷ましたお湯で甘みを引き出すように、ゆっくり淹れてください。ぬるめのお湯でゆっくりと時間をかけて淹れたお茶は、眠気を覚ますための刺激となるカフェインとうまみ成分のアミノ酸を多く溶出し、渋み成分のカテキンの溶出を抑えることができます。
少し熱めのお湯を使うとカフェインとカテキンが多く溶け出し、渋く苦くなりますが、眠気覚ましには良く効くようです。
お勧め⇒玉露、玉露白折、玉露粉茶、抹茶入り煎茶、抹茶入り玄米茶。抹茶は玉露と同じように遮光して栽培されたお茶を臼で挽いたものです。
 
ご老人、幼児、病気の方
番茶やほうじ茶を常用として、濃くいれないようにしましょう。
ご老人はお茶好きの方が多いようです。
お茶を飲んで頂くことが楽しみでもありますから、あまり神経質にならないようお好みのお茶をお選びください。
お茶うけを少量添えたり、夕方からは、カフェインの多い上級煎茶は、不眠になったりしますから、二煎目を飲んでいただくのも良いのではないでしょうか。
お勧め⇒幼児や病中の方はカフェインの少ない番茶ほうじ茶。ご老人にはお好みのお茶をお選びいただき、夕方以降は少し薄めに入れてみてはいかがでしょうか。
 
眠る前、夜間
カフェインの多い上級茶は就眠の妨げになる方が多いようで、疲労を残すことになるかもしれません。昼間より薄めに淹れたり、飲みすぎたりしないようご注意ください。
お勧め⇒カフェインの少ない番茶やほうじ茶。
 
寿結納時のお茶

昔のからの慣わしでは、結納のときにはお茶を出さずに「こんぶ茶」や「桜茶」等が出されるようです。『茶々を入れる』『茶を濁す』『日常茶飯事』など【茶】という言葉は、あまり良いことに使われていないようです。

私たちの住む筑後地方では、結納の事を「お茶入れ」=結納、「釘茶」=仮結納 などのように使われています。高級茶の産地でもあり、お茶を大切なものとして扱ったこの地方の昔の人の感性の表れだと思います。
結納の際にもお茶を贈りますが、飲むこともできないような粗悪なお茶を贈ります。贈り物に粗悪なお茶を贈るのはとても不思議なことのようですが、「出ないお茶」を贈ることで、嫁ついできたお嫁さんがもう家から「出ない」ことを語呂合わせで願っています。良いお茶は「よく出る」ので、反対に良くないお茶を贈るようになったようです。

お勧め⇒桜茶、昆布茶。(申し訳ありませんが当園ではお取り扱いしておりません。)
葬儀の時のお茶
昔からお茶と葬儀は付物のようにされ、弔問のお客様には必ずお茶をお出しします。
お茶を宗から日本へ伝えた栄西禅師、その種子を贈られた明恵上人が植えたお茶が宇治茶の始まりとされ、また八女茶の発祥の地霊巌寺へ明から茶の種子を持ち帰られた栄林周瑞禅師、まさにお寺とお茶は切っても切れない縁でつながれ現代へ続いているようです。
弔問のお客様は、短い挨拶を交わしてすぐに席を外されます。湯のみに半分程度、ぬるめのお茶をお出ししてください。
お勧め⇒深むし茶、粉茶(ぬるめの湯でもさっと出せます。)
二日酔いとお茶

お茶や柿に含まれるカテキンやビタミンCが二日酔いに効くと耳にしますが、カフェインが頭痛を和らげ水分補給に良いという程度にご理解ください。二日酔いには十分な休息が必要です。
お茶の効能に頼らず飲みすぎにご注意ください。


お勧め⇒上級茶 玉露、特上煎茶など
 お茶の入れ方   お茶の保存方法   お茶の機能性   お茶の再利用 



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日本茶インストラクター
 原島政司
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