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山の大家族 12月   読売新聞(夕刊)連載9回目 2004/12/24


みんなで年越し準備 主役はおばあちゃん

 今年は暖冬とよく言われますが、山間の我が家の庭先は、霜に覆われ、真っ白くなる日が多くなりました。

 師走も後半になると、私たち夫婦は、お歳暮やお正月用のお茶の発送と新年に向けての準備で、猫の手も借りたいほどの忙しさです。家の中の大掃除や外回りの片付けで大忙し。こんな時は、四人の子供たちが頑張ってくれて助かります。

 しかいs、師走の主役といえばなんと言ってもおばあちゃん。お正月料理の準備を一手に引き受けます。食材はもちろんほとんどが自家製。黒豆の他、聖護院大根の酢漬け等の漬物類が五種類と栗の甘露煮。納豆も蒸した大豆を藁に包んで寝かせて作る本格派です。

 中でも、おばあちゃんにしか出来ないのが、そば打ちです。鶏がらスープ仕立ての年越しそばの味は最高で、幼いころから、慣れ親しんできた、年越しの味です。

 どの料理も、代々続く我が家の味で、今度は私たち夫婦が少しずつこの味を受け継いでいかなくては・・・と思います。

 今年も残りわずか。来年もまた、家族全員が穏やかな年を迎えることができるようにと願っています。
                            (政)

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