花粉症のお茶 粉末やまかい

ドイツのやまかい
ケルンの歴史的建造物に指定されている友人のアパートに居候。辞書がないと地図も読めない。
久しぶりにドイツに取材に出た。
5月にドイツに行くのは初めてだ。
この前にいってから恐るべきことに20年が経過していた。フランクフルト空港もその駅は、見知らぬところになっていた。

滞在したのはケルンとその郊外である。深い森の中にある美しい街である。ふと気がつくと車のボンネットがみんな黄色い。なにごとかと現地に20年住む友人に聞くと、花粉だという。

ドイツでも最近花粉症に似た症状が春先になると発生するのだそうだ。森の中に暮らすドイツ人も花粉症になるのだ。

私は幸いにして「その気」はないけれど、どうも「あいつ」はある日突然出てくるものらしい。
車が花粉で黄色くなる。かといって積極的に洗わないのがドイツ人。
→もうすでに若いとはいってもらえぬ年になり、己の体について多少なりとも気を使うようになった。

比較的長期の取材旅行が多い。1週間で帰ってくると短かったなあと思う。
旅先では極力普段と同じ生活を心がける。無茶をすると確実に体調を崩す。若いときであれば一晩寝れば治った。しかし45の声を聞く頃から、寝ても抜けない疲労感が出始めた。

「原島のやまかい」は必ず旅行かばんに詰め込んで出かける。洗面道具を忘れても、そんなものはいまどきどこの国でも買える。たとえそこが極東ロシアの流刑地サハリンでもだ。

しかし、「原島のやまかい」は原島以外で買うことはできぬ。普段からがぶ飲みしている習慣を旅先で控えるつもりはまったくない。

好きなVittelに極めてよく合うところもよろしい。

国内取材はもちろん、海外取材にも「やまかい」は必ずもって行く。おかげでここ当分の間、花粉症と付き合うこともなかろうと高をくくっている。


おーい、原島君。そろそろ次を頼む。
カメラ道具は重い。最低限でも12kg。いかに重くてもやまかい入りのVittel 500mlを手放すことはない。
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深い雪と深い霧に育まれた秘境のお茶
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 原島政司
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