子供たちが考えたことの記録
矢部村の環境を考える〜矢部村のホタルの様子から〜
 矢部小6年 原島 友里愛
私の住んでいる日出(ひいで)にはホタルがいます。
5月の終わりから6月の終わりまで飛び回っています。
でも最近では、そのホタルも少なくなってきています。

私が一年生の頃は、家の周りにも、20匹から30匹ほどいて、土井間から中学校の道には数え切れないほどいました。
だけど、井までは10匹ぐらいしか見かけなくなりました。

このままだと、矢部村にはホタルがいなくなってしまうかもしれません。
そこで、私はホタルが矢部村にもどってくるには、どうしたら良いかを考えてみたいと思います。

まず、ホタルが住みやすい環境をホタルの一生を通して述べます。

ホタルは、毎年6月に次のようなところに卵を産みます。
川の深さは、30センチ〜40センチメートルです。
清い流れやホタルの幼虫がかくれる石があり、幼虫のえさになるカワニナが多数生息できる草木がおおいしげっているところです。

また、やわらかい土も必要です。7月にはふ化し、7月から次の年の3月までカワニナを食べます。
このとき幼虫は水の中にいる間も、かすかな光を出しています。

一生のうち9ヶ月間を水の中で暮らしています。
4月から5月に土にもぐりさなぎになり、6回脱皮をして成虫になります。


では、私たちの地域の矢部川は
このようなホタルの住みやすい環境になっているでしょうか。
みなさんの住んでいるところはどうですか?

日出の谷川を見ると、川の横をコンクリートで固めてあるところがあります。
これでは、幼虫になっても土の中にもぐることもできません。
また、きれいに見える水も、各家庭からの生活排水で汚くなっていて、えさになるカワニナも少なくなってきています。


去年矢部村で、ホタルの調査をしてあります。
祖の調査結果を見ると、ホタルがたくさん見られたところは、人があまり住んでいないところです。
つまり、生活排水などで川があまり汚れていまないところなのです。


私達は今、国語の学習で動物と地球環境の関係を学習しています。

この学習で、ガラパゴスゾウガメが大きく成長できたことや中南米に住むハチドリのように小さな鳥でも種を絶やさずに生きてきたことがわかりました。
これは、動物が環境にうまく適応しようとする能力を持っているということです。

しかし、人間による自分たちのことだけ考えたたわがままな自然開発により、自然の環境が急激に変えられてきました。

そこに住む動物たちは、あまりにも急な環境の変化に対応できずに絶滅の危機にあります。
このような例は、沖縄のサンゴなどにたくさんあります。


矢部村のホタルが昔のように飛び回るようにするために、私は次のことを実行していきます。
家庭から出る生活排水を少しでも減らすように、洗剤の無だ使いをなくしていきます。
川に絶対ゴミを捨てないようにします。

矢部村でも環境を守る取り組みが必要です。
日出集落の谷川

この谷川も、もうすぐ工事が始まります
↑工事が終わった谷川 これがほたるブロックです。
ブロックに穴が開いています。
ほたるブロックの穴から雑草が生えてきました!
矢部村は、この「少年の主張」発表をきっかけに、ホタルも生きていけるように、工事中の石垣に「ホタルブロック」を一部使用してくださいました。
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