お茶の産直 お茶の千代乃園





●十一月七日 立冬
●十一月二十二日 小雪






 実りの秋、深山の里の縁側は、数々の山の恵に賑やかに彩られ、冬支度が始まりました。切干大根、赤や黄色の唐辛子、大豆、花豆、蕎麦、漬物用の野菜たちが日当りの良い縁側に次々に並びます。 短くなった日中の陽を追うように、野菜たちを少しづつ移動させながら乾燥させていきます。

 そろそろ渋柿の収穫も始まり、今年も軒下の壁は、柿色に塗り替えられたように鮮やかに輝きだすでしょう。


 そんな慌しいほどの午後、縁側にお茶と唐いもを運んで一息・・・。昔から、沢山の野菜が並び続け、子供たちが日向ぼっこをしながら、皆でお茶を飲んできた場所。

 私は、変わらず秋の実りの野菜を並べることができるのかどうかちょっと不安になります。最近では、皆でお茶を飲む時間も随分少なくなってしまいました。

 それでも、お日様の陽は、縁側いっぱいに今日も降り注いでいます。

 
メニューへ トップページへ